Who is she? [小説]
1月30日
最近には自分の影にも慣れてきた。
この影達は何個も一気に出るもんじゃないから鬱陶しくもない。
流石に街中でヤンキーに絡まれたときの自分を見たらヘコむが。
ある日、その街中で趣味の音楽雑誌でも買いに行った。
スクランブル交差点を歩いていると 一人の女の人と肩がぶつかりそうになった
「あぶねぇな・・・」
ぶつかった場合の自分の影が見える
「またか・・・ん・・・?」
オレとその女の人が親しげに話している
なぜ?ただ肩がぶつかっただけじゃねーか。
ん・・・あぁ、同じ雑誌持ってるってやつね。ってケツメイシのPVかよ。
とか思ってる間に信号が点滅。
しまった・・・オレ交差点のど真ん中で立ち止まってた。
あわてて渡る。
PARCOに着いて本屋に直行。
好きなバンドが特集になってるはずの雑誌を探す。
えーと・・・あったあった
ん?
さっきのぶつかりそうになった女の人が隣にいる
思わず 「あ」 って言ってしまった。
女の人 「?」
しまった。
とりあえず離れるか・・・
雑誌を手に取りレジに向かうオレ
女の人はなんだろうという素振りしながら本に目を通し始めていた
あれ
おいおい・・・・オレとその人の影また話してるぞ(笑)
もういいよ・・・恋愛経験ゼロですから。
もう会うこともないだろう。多分。
そう思っていた
2007-01-30 15:17
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また出会うのかしら、どうかしら。ドキドキドキ
by nyan (2007-01-31 01:45)